前回の、ミッドラインのお話に関連した内容ですが、
今回は、女性の生き方とミッドラインについて、すこし私の思いを書いてみたいと思います。
年齢は公開しませんが、私は昭和生まれです。
昭和から平成へと時代が変わり、世の中の状況や、価値観が変化していくにつれて、女性の生き方が多様化しているように思います。
かなり昔になってしまいますが、私が社会人になった頃は、平成でした。
しかし、当時、年功序列、終身雇用制は、まだ、まかり通っていました。
今はおそらく、崩壊しつつあるシステムだと思います。
数年前から「派遣切り」という言葉を聞くようになりましたが、派遣社員という契約で、就業するというスタイルは現在も定着し、正社員という枠に縛られないという発想をされる女性は少なくはないのではないでしょうか。
また、フィギュアスケートの安藤選手のように、未婚のまま出産をする女性も少なくなく、女性としての生き方は、公私共に多様化しているように思います。
私が子供の頃は、女性はクリスマスケーキと同様、24歳で最高値がつき、25歳になった途端、値が下がってしまうといわれていたそうです。
要するに、世間によって適齢期が定められ、自分自身の生き方における適齢期という観念が無かったのでしょう。
女性が、ある程度、世間によって、決められた生き方をしていた時代から、多様化の時代、つまり、悩んだり迷ったりしながら、自分自身の内側から納得のいく決断し、前に向かって生きていく時代へと変わってきていると思います。
私は、今の時代を生きる女性の一人として、やはり、ミッドラインの大切さを強く感じています。
多様化している時代だからこそ、自分に立脚して、自分の内側から答えを出す必要があるのではないでしょうか。世間によって決められた生き方が、すでに崩壊している現代だからこそ、内なるミッドラインを感じられることが、とても大切だと思うのです。
前回、「最も愛情深い人とは、自己中心的な人である。」という文章を引用しましたが、今回は、私の大好きな女優さんの一人、アンジェリーナ ・ジョリーさんのストーリーを挙げて、すこし、ミッドラインのお話をしたいと思います。
**************
私は、アンジェリーナさんの映画を、何作か観ていますが、
そのなかで、「GIA」では、アンジェリーナさんは、ハードドラックを常用しエイズに感染するファッションモデルの役を演じ、
また、「17歳のカルテ」では精神病院に入院しているボス的な存在のリサという役柄を演じておられます。
ともに、それらの映画での役柄は、実際のアンジェリーナさんの資質の一部なのではないかと思わせるほど、アンジェリーナさんそのものに、エキセントリックなイメージがありました。
しかし、アンジェリーナさんのイメージが、ガラリと変わったのは、「トゥームレイダー」という映画を撮影された後のことです。
撮影をおこなった現地、カンボジアで、アンジェリーナさんは、最初の養子、マドックス君を迎えています。
そして、現地カンボジアで経験したことをきっかけとして、現在のヒューマニタリアンの道を歩まれているのだそうです。
当時、アンジェリーナさんは、現在のパートナー、ブラッド・ピットさんではなく、ビリーさんという俳優さんと結婚をされていましたが、その後、ビリーさんと離婚され、シングルマザーとしてマドックス君を育てると決意されたそうです。
アンジェリーナさんは、離婚をされたときの心境を、このように語っておられます。
参考Web
“It took me by surprise, too, because overnight, we totally changed. I think one day we had just nothing in common. And it’s scary but…I think it can happen when you get involved and you don’t know yourself yet.”
「離婚は、突然のように襲ってきたの。一晩で、私たちは完全に変わってしまった。私は、ある日、私たちの間に共通することが何一つ無くなってしまったのだと思ったわ。怖いことなのだけれど、私は、もしあなたが、自分自身をまだ知らないうちにパートナーに関わるのだとしたのなら、離婚は起こりうると思うわ。」
私は、今から、約7年ほど前、コンビニに売っていた女性雑誌をパラリと立ち読みした瞬間に、この文章が目に飛び込んできたのでした。
もっと他にもアンジェリーナさんの印象的なお話しがありましたが、残念ながら雑誌は行方不明になってしまいました。
「若い頃に味わったたくさんの痛みは、今の私になるために必要だった。」
「これまでの映画で、自分は役より、劣っていると思っていた。」
というような内容だったのを覚えています。
アンジェリーナさんの表情や顔つきは、同一人物とは思えないくらい、マドックス君を迎えた後にかわっています。
マドックス君との関係はこれまで経験したことの無いもので、
マドックス君との関係性によって、ソフトで感受性のある女性になることができたともおっしゃっています。
私は、その後の、母性に満ち溢れ、しかも、親善大使として活躍され、実際に、アフリカ、中東と現地に渡り、最善を尽くされているアンジェリーナさんをとても尊敬しています。
容姿端麗なだけの、ただのお飾りの女優ではありません。
自分自身を知るとありますが、マドックス君を迎えることで、マドックス君を鏡として、アンジェリーナさんは、内なる自分を知ったのではないでしょうか。
自分自身を知ること。
自分自身に気がつくこと。
もしかしたら、それは、アンジェリーナさんが言うように、一晩で完全に変わってしまうようなことすら起こり得ると考えられます。
私は、もちろん、アンジェリーナさんにお会いしたことはありませんが、アンジェリーナさんのこれまでの痛みは、最高の自己、最も愛情深い中心軸、ミッドラインに統合されたのではないかと思えるのです。
******************
私は、セラピストとして、また、人として、
現代の多様化している時代を生きているからこそ、
自分の中心から、自分の決断や、選択をしたいと思うのです。
そこには、たくさんの自由がありますが、
自由と同時に、責任があります。
つまり、自分の中心からずれた、恐れや不安からの決断をしたのであれば、
その結果は残念ながら自分に返ってくると思っています。
さまざまな選択肢がある時代だからこそ、私は、その中で迷い悩んだこともあったかもしれません。時に苦渋の決断をしたこともあったでしょう。
しかし、どんな時代、どんな状況であったとしても、
自分のミッドライン、中心から、決断や選択をしたいと思っています。
自分の中心軸、ミッドラインに統合される。
そして、自分自身を知る。自分自身に気がつく。
それらは、知的な作業としての自分を知るということではなく、
細胞やシステムなどの、生きている肉体の存在を通して、
たとえば押し寄せる恐怖や怒り、悲しみに奪われそうになっても、
全て、まず、今の自分そのものを丸ごと受け入れて、覚めた意識のまま気がつくことができるということなのです。
不活性な支点でさえ、受容もとに変容をむかえることができるのです。
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスは、恐れや不安からくる、ミッドラインから外れたエネルギーを解放し、手放すことをサポートします。
もし、あなたが、選択のとき、または、決断のときにおられるのなら、
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスのセッションがサポートになります。
ご自身の内側から、ご自身のミッドラインから必要な答えを得られるでしょう。
5月10日土曜日
春のキャンペーン好評につき、臨時オープンいたします。
まだ、枠に若干の空きがありますので、もし、ご興味をもたれましたら、ぜひ、お気軽に中満整体公式HPから、ご連絡、お問い合わせください。
お会いできるのを楽しみにしています。
中満整体
2014年5月5日月曜日
2014年5月1日木曜日
最も愛情深い人間とは、自己中心的な人間である。ミッドライン②
今日は、以前にもお話しました、ミッドライン、中心軸に関してのお話をしたいと思います。
1980年代後半に話題になった本で「神との対話①」というおもしろい本がありました。
この本は、ニール・ドナルド・ウォルシュさんという米国人の方によって執筆されています。
そのなかの一説でちょっとインパクトがあり忘れられない文章があったので、ここに引用してみます。
「最も愛情深い人間とは、もっとも自己中心的な人間だ。」 p168
「「自己中心的なもの人、幸いあれ、なぜなら神を知るからである」と言っても、けっして、極端な教えではない。自分自身の最も気高い部分を知るということ、そして、そこにとどまるということは、立派な人生の目的だ。」 p170
とありますが、ちょっとインパクトがある文章です。
先日、この「自己中心的な人間」は、オリジナルの英語版で、self-centered personと書かれているのを、こちらのウエブサイトで発見しました。
私は自己中心的な人とは、おそらく、
Selfishと書かれているだろうな?と思ったら、そうではありませんでした。
Selfishな人の私のイメージは、なんとなく、聞き分けの無い我がままをいって、周りを困らせているような感じがします。
また、egocentric personという言い方もありますが、なんだか、こっちのほうが、たちが悪い感じしますねー。単なるエゴというよりは、エゴを中心軸にして生きているという意味ですからねー。
しかし、Self-centered person 自己中心的な人
とは、自己の中心に軸をもつ人間と日本語に置き換えられるではありませんか!
バイオダイナミック・クラニオセイクラル・セラピストの私にしてみれば、
自分自身の内側に軸を持つとは、ご自身のミッドラインをしっかりともつ、存在感のあるとっても素敵な人のように思えます。
決して、よく言われるような、「自己チュー」とは思えません。
私の卒業した学校でのクラニオセイクラル・バイオダイナミクスの授業の中で、
ある時期、ミッドラインについて学びます。
来る日も、来る日も、ミッドラインです。
発生学からはじまり、かなり徹底的にミッドラインについて学ぶのです。
以前にもミッドライン①にてお伝えしましたが、ミッドラインとは、
単なる、背骨のような、構造的な中心の線という意味のみではありません。
ミッドラインは、胎児にもなっていない、胚子に頃から存在し、
なおかつ、地球の引力ととても深い関係があります。
地球の引力がないと、原始線条というミッドラインの原型となる溝が形成されない、つまり、人間として発育できないと言われているのです。
両足を大地に踏みしめて、大地のエネルギーと共に、まっすぐ立てる人は、きっと、お天道様ともつながっています。
そんな人は、きっと、愛情深いでしょう。
引用文のように、自分自身の最も気高い部分や、神を知るのかもしれません。
私は、バイオダイナミック・クラニオセイクラル・セラピストでもありますが、
ヨガの勉強もしています。(まったく初心者レベルですが)
まっすぐに、自分の中心、ミッドラインから立つことができると、自然に天と大地に
支えられて、難易度の高い(私にとっては)バランスのポーズをとりながら、くつろぐことが出来ます。
ミッドラインとは、構造的には、支点となって、体の各部位を支えています。
しかし、ミッドライン以外の場所に、不活性な支点が出来てしまうことがあります。
私のように、打撃だらけの人生だと、不活性な支点をたくさん持っていることがあります。
不活性な支点を中心にして生きてしまうと、もしかしたら、egocentric personのように、エゴを中心軸とした生き方になってしまうのかもしれません。
self-centered personが、ミッドラインという、自分自身の中心、本来の自分自身を生きるということ、に対し、egocentric personは、逆に、恐れや怒りで、自分自身を生きることが出来ないでしょう。
私は、打撃の痕跡である、不活性な支点からのエネルギーで生きることの限界を、身をもって体験しました。
中心軸から外れた支点に、愛情深さはないでしょう。
むしろ、もともと中心軸にあった愛情が裏返ってしまって、恐れが多いかもしれません。
恐れからのエネルギーで生きること自体、枯渇していくのと同じことです。
当然、自身自身の最も気高い部分を見失っています。
しかし、その不活性な支点は、セッションを通じて、
本来、人が持っていた中心軸、ミッドラインへと、帰還することができます。
恐れは、また、裏返って、本来の愛情へと変換されるのです。
不活性な支点のエネルギーが、本来のミッドラインに帰るとき、
離れ離れになった不活性なエネルギーは統合されるのです。
そして、「神との対話」からの引用文にもあるように、その統合された気高い自分自身にとどまるということは、立派な人生の目的になるなのかもしれません。
しかし、打撃を受けたことの無い人間なんて、一人もいないのではないでしょうか?
本来の自分を見失って、また、本来の自分を取り戻す。
人は、この連続性の中で生きているともいえると思っています。
自分自身を取り戻す時、
もっと、深く、意識的に、自分自身をもう一度選択するような、
忘れていた本来の自分ともう一度出会うような、
そんな、感覚を得ることができます。
そして、それは、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスの
おだやかでありながら、ご自身の存在へとしっかりとつながることができる
セッションの恩恵なのです。
春のキャンペーン好評につき、5月10日土曜日臨時開業いたします。
10時、13時、16時、19時の4枠追加いたします。
中満整体公式HPより、ご連絡をお待ちしております。
中満整体
1980年代後半に話題になった本で「神との対話①」というおもしろい本がありました。
この本は、ニール・ドナルド・ウォルシュさんという米国人の方によって執筆されています。
そのなかの一説でちょっとインパクトがあり忘れられない文章があったので、ここに引用してみます。
「最も愛情深い人間とは、もっとも自己中心的な人間だ。」 p168
「「自己中心的なもの人、幸いあれ、なぜなら神を知るからである」と言っても、けっして、極端な教えではない。自分自身の最も気高い部分を知るということ、そして、そこにとどまるということは、立派な人生の目的だ。」 p170
とありますが、ちょっとインパクトがある文章です。
先日、この「自己中心的な人間」は、オリジナルの英語版で、self-centered personと書かれているのを、こちらのウエブサイトで発見しました。
私は自己中心的な人とは、おそらく、
Selfishと書かれているだろうな?と思ったら、そうではありませんでした。
Selfishな人の私のイメージは、なんとなく、聞き分けの無い我がままをいって、周りを困らせているような感じがします。
また、egocentric personという言い方もありますが、なんだか、こっちのほうが、たちが悪い感じしますねー。単なるエゴというよりは、エゴを中心軸にして生きているという意味ですからねー。
しかし、Self-centered person 自己中心的な人
とは、自己の中心に軸をもつ人間と日本語に置き換えられるではありませんか!
バイオダイナミック・クラニオセイクラル・セラピストの私にしてみれば、
自分自身の内側に軸を持つとは、ご自身のミッドラインをしっかりともつ、存在感のあるとっても素敵な人のように思えます。
決して、よく言われるような、「自己チュー」とは思えません。
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単なる、背骨のような、構造的な中心の線という意味のみではありません。
ミッドラインは、胎児にもなっていない、胚子に頃から存在し、
なおかつ、地球の引力ととても深い関係があります。
地球の引力がないと、原始線条というミッドラインの原型となる溝が形成されない、つまり、人間として発育できないと言われているのです。
両足を大地に踏みしめて、大地のエネルギーと共に、まっすぐ立てる人は、きっと、お天道様ともつながっています。
そんな人は、きっと、愛情深いでしょう。
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self-centered personが、ミッドラインという、自分自身の中心、本来の自分自身を生きるということ、に対し、egocentric personは、逆に、恐れや怒りで、自分自身を生きることが出来ないでしょう。
私は、打撃の痕跡である、不活性な支点からのエネルギーで生きることの限界を、身をもって体験しました。
中心軸から外れた支点に、愛情深さはないでしょう。
むしろ、もともと中心軸にあった愛情が裏返ってしまって、恐れが多いかもしれません。
恐れからのエネルギーで生きること自体、枯渇していくのと同じことです。
当然、自身自身の最も気高い部分を見失っています。
しかし、その不活性な支点は、セッションを通じて、
本来、人が持っていた中心軸、ミッドラインへと、帰還することができます。
恐れは、また、裏返って、本来の愛情へと変換されるのです。
不活性な支点のエネルギーが、本来のミッドラインに帰るとき、
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そして、「神との対話」からの引用文にもあるように、その統合された気高い自分自身にとどまるということは、立派な人生の目的になるなのかもしれません。
しかし、打撃を受けたことの無い人間なんて、一人もいないのではないでしょうか?
本来の自分を見失って、また、本来の自分を取り戻す。
人は、この連続性の中で生きているともいえると思っています。
自分自身を取り戻す時、
もっと、深く、意識的に、自分自身をもう一度選択するような、
忘れていた本来の自分ともう一度出会うような、
そんな、感覚を得ることができます。
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