2018年3月26日月曜日

白馬に乗ったお医者様が現れ、魔法の薬を処方してくれて、全ての悩みが一気に解決するかも?という幻想

身内の話で、恐縮です。

実は、2016年末に、父が事故に遭い
現在、その事故による、神経系のダメージから、後遺症が残っているので、
自分の仕事を削りながら、父親への施術をしています。

父は、事故に遭った直後、幸いにも、それに対応できるドクターに
適切な、処置を受けて、一命はとりとめがのですが、
その時の状態が、一時的に症状が軽くなったことから

退院後、もう、自分は大丈夫だからと言い
クラニオセイクラルを受けるのを拒否していました。

かなり、強く拒否していましたので
私も、なんとか数回施術をしたのみで、
あとは、一切、施術できない状態でしたが、

しかし、クラニオセイクラルセラピストである私からしてみれば、

レントゲン写真や、
MRI画像には、映ることのない

脳脊髄液の流れの不活性さ、

原初の呼吸の
自然で生き生きとした動きのしさ

から判断して、

全然、大丈夫ではない状態でした。

しかし、退院直後に良くなった、一時的な良い状態は、
徐々に悪化し、後遺症が現れはじめました。

事故直後には、ドクターからも、後遺症になるかもしれませんよと
言われていたにもかかわらず、一時的に症状が消えたので、

油断したんでしょう。

しかし、


一命をとりとめたことと、

健全さを取り戻したことでは、

全く意味が違うんです。



***** 神経系のダメージは、あらゆる症状を引き起こす *****


さて、ここからが、重大なことなんですが、

神経系のダメージとは、

いずれ、あらゆる科の問題にまたがって、

症状を引き起こすことが多くなるのです。

内科、
整形外科、
泌尿器科

というように、管轄が分かれてきますから、

管轄ごとに、
症状を追いかけて
症状を消すことを繰り返せば、繰り返すほど

元々の、神経系のダメージは解決されることのないまま 

あらゆる科を転々とし、対症療法を繰り返すことになります。
父もそうでした。

実際、ドクターは、「科が違うから、その問題は管轄外です」とはっきり言います。

案の所、

事故後、1年半に渡って、
ドクターショッピングを続けながら、

一番、事故後のダメージを解消するために、
最も、大切な時期、

クラニオセイクラルの施術を受けずに、
病院を走り回っていたのです。


今になって、父も、ようやく、自分自身の状況が読めたようで、
どうして、医者から医者へと走り回って、
クラニオセイクラルの施術を受けなかったのか

その気持ちを先日、すべて聞いてきました。


***** 白馬に乗ったお医者様は、現れない *****


父の言ったことを一言で言うと

あらゆる科にまたがる症状からの苦しみを、

一人の先生に理解してもらって、

根本的な解決策になるような、薬を処方されたり、

手術なりを施してもらって

一気に全快するのを期待していた。

というものでした。
そもそも、科が違うと管轄外ですから、
一人の先生を探すのは、大変です。

そして、多くの薬は、根本的な解決策を意味しないでしょう。



さらには、
そこまで、病院や、ドクターにこだわる理由は、

科学的な根拠を元に、症状の因果関係を

MRI画像や、血液検査のデータ等で、説明してくれる

ところが、こだわる理由だったそうです。


なるほど、クラニオセイクラルの理論は、
日本語で書かれている解剖書、生理学の文献に
絶対に、書かれているわけがないですから、

父の納得のいくものではなかったのですね・・・。

しかし、残念ながら、全ての体調不良が、必ずしも因果関係を説明できるとは限りません。
身体には、画像やデータに現せないほどの、
まだわかっていないことが山ほどあるのですから・・・。

今となっては、あそこまでクラニオセイクラルの施術を拒否していた父も、
父のイメージするような、白馬に乗った、お医者様はもう現れないことがわかったようで、
私の施術を受けています。

私としてみれば、一番大切な時期に、施術をさせてくれないで、
ここまで、あらゆる対症療法を繰り返し、状況がこじれた今になって!!!
という思いがありますが、

なぜ、父は、一番大切な時期に、
施術を拒否したのでしょうか?

その拒否を説明する前に、

クラニオセイクラルの理論を、精神論で
病院での治療を、実際の治療のように
わけて考えることの不思議さをお伝えします。


***** 精神論とは、なんの話? *****


クラニオセイクラルの施術は、触っているだけということなので、
なんだか、精神論のように考えられがちですが、


十分に、肉体への影響力を持っています。

現に、脳内にて再生されている脳脊髄液の状態に、
影響を及ぼします。


精神論と言われる所以の、意識は、身体に十分に影響をもたらすことが
経験上わかっているので、その正しい使い方を
学校でも、それを何年もかけて、教えているわけです。

教わっている私達も、残りの人生だけで、学べるのか?と思う程
奥が深く、未知なる人体、そして、未知なる人間の意識というものがあるからこそ
15年以上もかけて勉強していますが、それでも、まだまだ、勉強中なんです。

つまり、脳脊髄液健康法において、

私達の意識と肉体は、表裏一体なんです。


病気になる、事故に遭う。

それは、外側からもたらされた、単なる不運と感じるならば、

そこに、根本的な治癒の兆しはなく、


自らの意識と、現象、そして、今ある実質的な肉体の
全面的な受容が。
あらゆるセラピーの本質だと考えられます。

外側からもたらされた単なる不運ではなく、

自分の意識を見つめていくところに、現象の変化があり、
そこから、おのずと、実質的な肉体への変化が訪れるのです。

しかも、

自分の意識を見つめたくなくても、

残念ながら、クラニオセイクラルの施術を受ければ、

肉体や、意識、その存在の全てを感じざるを得ないわけです。

それが、事故の後遺症の治癒と、何が関係あるの?

そう思っていても、
施術を受ければ、自分の内なる全てを感じ始めます。

クラニオセイクラルの施術は、万人にとって都合がよいセラピーではありません。

しかし、大学病院のシステムではカバーできない悩みを持った方々が、
当方にお見えになり、改善に向かう事があります。

そこには、様々な経過から

自分の内なる意識、肉体、存在の全てを感じる
準備ができた方が、訪れるという背景があるからだと思います。

決して、うぬぼれてはいませんし、万人に当てはまるセラピーとは思っていません。


***** 内なる世界を感じる痛み *****


時に、自分を感じて、自分を見つめることには、時に、痛みが伴います。

できれば、外側からもたらされた不運として、
自分と切り離された問題と思いたい時もあるでしょうし、
事実、そのようなこともあるかもしれません。

しかし、セラピーの本質は、
自分自身の意識、潜在意識は変えることができる
だから、自分の内側には、可能性があり、
その結果、外側の現象や肉体が変化する
というところにあり、


最終的には、根本的な改善という、痛み以上の、実りがあるのです。


内なる世界、自分の意識、ここにつながることが、

肉体レベルでの、生命力の循環を好転させるきっかけを作ります。

それが、神経系の修復や、組織の再編成をもたらします。

全ては、内側に意識をもたらすことから始まります。


ちなみに、このことは、医学では、語られることはないでしょう。
まず、現状において、因果関係がデータとして、残せない以上、エビデンスになりませんし、
なにしろ、ここを研究しても、利益的ではないでしょうから。

(私は、医学以外の場所で、研究がなされると思っています。)

しかし、あなたにとっての本当のエビデンスとは、
あなたが感じる事、全てなのです。

父が、拒否した理由は、
内なる世界につながる事が、治癒に向かうという事へのエビデンスがなかったということと
その痛みに向き合いたくなかったということでしょう。


そして、父と同じ考えを持つ方は、決して珍しくありません


だから、ここに書きました。


神経系のダメージは、MRIでもレントゲンでも映らない
不活性な支点を作っていることがあります。


あなたが、もし、なんらかの事故を経験したら、
しかるべき処置をし、経過観察となった後、

すぐに、脳脊髄液健康法にて、
健全さを再現させてください。

中満整体

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