かなり前に、日本に在住する外国人記者が感じた
日本人の特徴的な行動についての記事を
読んだことがあります。
内容は、このようなものでした。
ある、雨の日の満員電車の中でのこと。
座席に座る女性の前に立った男性の傘のしずくが、
前に座る女性のレインコートに垂れていて、
前に立った男性は、それに、全く気が付かずに本を読んでいた。
そして、座席に座る女性は、前に立つ男性を
じっと睨みつけたまま、我慢していた。
記者は、なぜ、一言
「傘のしずくが垂れているようなのですが。」
とその場で言わないのだろうか?
一言いえば、相手は気が付いていないのだから
傘を避けてくれるだろう。
というような内容でした。
もし、あなたが、
この女性の立場だったら、
また、男性の立場だったら、どうなさいますか?
***** 率直な真実を表現することは、相手への誠意になる。 *****
この記事の状況では、女性は、相手に伝えることは無く
しかも、怒りの感情をこらえていらした。
そして、男性は、知らぬが仏だが、
悪意はなく、状況に、気が付いていない状態です。
このケースでは、女性の感情に負荷が及んでいますが、
私達の身体は、感情体という眼には見えない身体を身にまとっています。
女性の感情体には、
すでに抑圧された怒りという
感情のパターンや、
または、その感情を表現することによる
トラウマが刻まれているからこそ
想いを伝えられなかったのかもしれません。
その時、感情体は、既に停滞し、
循環せず、苦痛をもたらしているので、
結果、目の前に立つ男性にも、
近い空間を共有することから、
停滞した感覚や、苦痛は、
徐々に伝わっていく可能性もあると思います。
伝えない事は、結果、眼の前の方へも不快感を伝播させ、
双方に不利益をもたらすことも考えられます。
整体師である私が、
双方の健康の為に、必要であると思うことは、
まずは、女性の方から、率直な状況について、
この男性に伝えることが、
結果、この男性の健康状態を守ることにもなると考えます。
コミュニケーションとは、
私達が、子供のころ、脳神経の発達と共に身に着ける
幼少期に身に着ける、大事な身体能力です。
記者は、日本人のこのコミュニケーションの習慣と
自国の習慣の違いを感じて、
この記事にしたのだと思いますが、
どうコミュニケーションをして、どう社会を生きていくかということは
脳神経の健全さに、深くかかわっているのです。
***** ごめんなさいは、私は、あなたのお気持ちを受け入れます。という意味 *****
この電車内での光景では、
結果、双方は関わりあうことなく、
別れ別れになっていったのだと思いますが、
もし、この女性が男性に、
「傘のしずくが垂れているようなのですが・・・」
と伝えたとします。
そして、もし、男性が
「あ、気が付きませんでした。」
と状況を把握してくれて、
「ごめんなさい。」
という言葉が、女性に伝えられたとしたら、
そこには、どんな感情が生れるでしょうか?
もし、あなたが、女性の立場だったら、
どう思い、感じると思いますか?
双方の身体の周りにある感情体に、
みずみずしさと、うるおいが養われ、
わだかまることなく、停滞することなく、
感情のエネルギーは循環し始めるでしょう。
「ごめんなさい。」
という言葉は、
私は、あなたのお気持ちを理解しました。
受け取りました。
というパワフルな意思表示であって
その思いが、コミュニケーションを、循環させ
感情体に円滑さをもたらす、言霊である
と言っても、過言ではないでしょう。
***** 受け入れてもらえた気持ちは、ありがとうに変わる。 *****
この記事のようなケースから
刑事事件になるようなケースまで、
様々なトラブルがあるので、一概には言えませんが、
誠実に、「ごめんなさい」と言われて、
あなたは、どう思いますか?
私は、昔、ある友人に
心から「ごめんなさい」と謝ったことがあるのですが、
その瞬間、友人は、「ありがとう」と、私に言いました。
心からの「ごめんなさい」には、
「あなたのお気持ちを受け入れます。」
というメッセージが込められています。
その時に、発せられた友人の言葉は、
「ありがとう」という嬉しい言葉でした。
想いを伝えることが、
双方の理解に結びつき、
最後には、感謝になるということは、
私達の身体を取り囲む、感情体に、循環と潤い、
そして、理解と相手への思いやることができる
空間の広がりを生みます。
自分に非があると感じるや否や
自分を肯定し、正当防衛し始める時
そこには、分離、硬直、分断というエネルギーが残り、
それは、人間の感情体に強く影響をもたらし
多くの人間関係は、不信に陥り、
分裂されていくだけになるでしょう。
それを引き起こすのは、
恐れです。
恐れとは、愛とは対極にあり、
自己防衛をもたらす閉ざされた塊です。
恐れから正当防衛に走るのではなく、
愛から、調和のコミュニケーションへと広がる関係性を得るための
カギとなる
これらのコミュニケーションの能力は
私達の脳神経の発育に、十分関わりがあります。
言葉を覚えて、話し、笑い、泣き、
家族とのコミュニケーションの中で安らぎ、安心する能力
これは、幼少期に培われていくものですが、
実は、大人になっても、十分に、発育を補うことができます。
もし、あなたが、人と人との間で、
円滑にコミュニケーションをする役割があるとしたら、
いや、そんな役割は、おそらく、この地球上にいる全ての人が持っていると思いますが、
中満整体の、
脳脊髄液健康法で、
脳脊髄液の循環を促して下さい。
そして、
そして、脳脊髄液の流れと共に、
あなたの身体にまとっている
眼に見えない、感情体を深く感じてみてください。
中満整体
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